2018年7月26日木曜日

JINSのお医者さん・前編

 JINSに行った。伊達眼鏡を買うためではない。妻の眼鏡の再調整のためである。

 どんな度なら強いのか弱いのかも分からない僕と違って、妻の眼鏡は大事なもの。顔の一部とかいうレベルを超えた必需品。表示価格のまま買おうとすると分厚いレンズになり、歪みが強くなるので、薄くしなければならない。いいお値段になる。

 その割に、快適そうに使っている印象がない。

 痛いとか落ちてくるとか、しょっちゅう言っているような気がする。

 調整するためのJINSにも、何度も付き合った。蔓の部分を温めてくにゃくにゃっとやるやつ。かけ直して、「もうちょっと」とまた直す。

 「どう?」と聞いても、いつも「うーん」みたいな感じで、またすぐに駄目になる。

 引っ越しも終わってまあまあ落ち着いたので、近くのJINSへ行ってみた。

 凄い人がいた。

 いつものくにゃくにゃをやらない。

 妻の顔を見て、眼鏡を見て、蔓を動かして、「ここの金属の輪っかがすり減ってます、たぶん」とねじを外す。片方はすり減り、もう片方はすり減りすぎて消えていた。

 「古い型だから今のパーツで合うかどうか」と言っていたけど、合うのを見つけてくれた。

 もう一度妻の顔を見て、鼻当てを違う型のものに替えてくれた。

 妻に「どう?」と聞くまでもなかった。こんなのは初めてだった。

 繁忙期の引っ越しで、各業者のろくでもない仕事を見せられてきた。

 プロがいた。プロに会えた。

 妻の喜びようを見ると、このJINSの人はもう、眼鏡屋さんを超えてお医者さんだなと思った。ちょっとつづく。

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