梨をもらった。
幼い頃からの好物で、初めて食べたときの感動と、「梨というものがあるのになぜりんごがあるのだろう」という乱暴な感想を今でも覚えている。
そこからしばらく生き続けてみたら、皮ごと食べられるりんご(ひらがなの方がおいしそう)の価値に気づいたんでね。長生きはしてみるもんですよね。
小学生のときにね。細かいシチュエーションは覚えてないんだけど、梨をね、丸かじりさせられるっていうことがあったんだよね。大好きな果物を、望まない形で食べさせられるっていう、神経質な少年にとって耐えがたい出来事が。
「本当はこうやって食べたいのに」っていう強いこだわりと悔しさと、少年の中の「梨のおいしさ」の対極にある、皮のざりざりした感触。
そのときに固定されちゃったんだろうね、「梨は皮をむくもの」っていう考えが。
だけど目の前に梨が三個並んだときに、「皮ごと食べたいな」と。何でもね、なるべく丸ごと食べたいなって思うから、今は。
食べたらさ。
おいしいのね、皮ごと食べても。ちょっと柔らかくなっちゃってたのも幸いだったのか、和梨に欠かせないしゃりしゃりした歯触りがこう、皮によって補強されて。食べたら身体がかーっと熱くなって。
検索してみたら何ですか、代謝を活発にする成分が皮に含まれているらしいんですってよ奥さん。いやー、食べてみるもんだね。
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